ツィータのレベルアップ

 今まで使用してきたツィータは、ドイツのTheil& Partner社製25mm口径のダイアモンド・ツィータ「BD25-6-034」であったが、それを、セル・コンセプト仕様の30mm口径「BD30-6-458」に変更した。
 
BD25-6-034」の25mmダイアモンド・ツィータは、過去のユニット選別過程で、Scanspeakのベリリューム・ツィータに選抜で負けた経歴をもつユニットであった。
 
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 しかし、ユニットの選抜評価段階で使用していたのは、MDFのバッフル板に固定していたので、現在の6kgもある石材のツィータ用ベースに装着した環境で真価を発揮しはじめ、結果的にScanSpeakのベリリウム・ツィータから主役を奪還したのである。
 
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 BD-25は、ユニットの形状からも分かるように、樹脂製のハウジングに収まっており、そのハウジングの共振は質量の大きい石材のベースに取付けることで、ユニットの固有音が消え、ダイアモンドならではのトランジェントの高い高音域が聴けるようになり、評価を上げることになったと思っている。
 ツィータについては、ユニットの制震を配慮しないことが少なくないが、ツィータについても、改めてユニットを収める環境の重要性を認識する結果となった。
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 近年、Theil & Partner社は、セル・コンセプトという仕様で、マグネットの強化と共に振動板の駆動方法の見直しなどが行われ、ツィータの形状についても、かなり小型化されるなど、大きく仕様が変わったこともあって、いつか、「STS-Limited」へ採用したいと考えていた。
 
 BD-30になって振動板の口径が25mmから30mmになったことで、クロスオーバー周波数も1,800Hzまで下げられるので試聴をしてみたが、やはりダブル・ネオジウム仕様でツィータの能率もトランジェントが、良くなったことから、現在のミッドレンジとのコラボではレスポンスがツィータに追いつかない印象になることもあって、結局、BD-25のときと同じ2,500Hzに設定して使うことにした。
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 2,000Hz以下でバランスを取るには、さらなる強力なミッドレンジへのレベルアップが必要であろうが、その強力なミッドレンジは、既にT/Sパラメーターも公表されており、あとは輸入が可能になり次第、新たなミッドレンジのユニットを採用したいと思っている。
 そのミッドレンジを搭載の暁には、現在のストーン・スピーカー「STS-Limited」は、「STS-Ultimate」に命名変更する予定で、スペック的にも当初の開発コンセプトも完全に達成できるとものと期待をしている。
 
 今回、ツィータの変更に伴うチューニングは、先般TORINNOV-magnitudeの解析で把握した「平均音圧法」によってシステムの計測と調整をやり直してセッティングをした。
 この「平均音圧法」によるチューニングによって、計測・調整の完了とともに、ほぼ納得できるサウンド・バランスに纏めることができたのである。
 ツィータをBD-30に変更して間もなく、Tさんにこのバランスで評価をして頂いた結果、ツィータの音圧を0.8dB下げることで、さらにベスト・バランスになるという評価で落ち着いた。
 ±1dBまでは「平均音圧法」の誤差の範囲といえるもので、この調整方法の妥当性が、今回のユニット変更の機会を捉えて、自他共に確認できたものと思っている。
 永年、マルチアンプ方式の音圧調整を試聴用音源による聴覚による調整に頼ってき来たことを考えると、このバランスの可視化による音圧の最適化手法は、極めて大きな発見であると思っている。
 
 Tさんもわずか、0.8dBの見直しで、これ程に音楽表現が変わることに驚かれていた。
 
 この翌日にTRINNOV ST2-HiFiが我が家にやってきたが、充分補な能力を発揮させる状況に至らならない段階で、ダブル・ウーファーズの幹事長であるリベロさんが拙宅を訪問され、先日、発売された「Analog」誌をプレゼントして頂いた。
 
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 STS-Limitedを聴いていただいた感想は、リベロさんのブログの通りであるが、TRINNOVをオフにしたサウンドでも充分なサウンドを実感していただけたものと思っている。
 今後、TORINNOVについては、拙宅のリスニング・ルームにおいて、最適な補正テクニックを探り、別の機会に結果報告をしたいと思っている。

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No title

こんばんは。

やっぱり30mm Diamond Cellに行っちゃいましたか!?
垂涎のユニットの導入おめでとうございます。裏山です~

Ultimateになった暁には是非また拝聴させてください。

No title

ゴンザエモンさん

確かにハードルの高いツィーターですが、新たなミッドンジとのコラボを見据えて調達しました。

2000Hz前後のトランジェントは、かなりのポテンシャルを感じさせますので、新たなミッドレンジとのコラボが期待できるものと思っています。

その意味では改めて、特定の音域のユニットのレベルアップだけでは、真価を発揮させられないことを再認識させられました。

No title

上がりのスピーカーといえどもまだまだ天井知らずの探究心恐れ入ります。
1つを上げると他も追従、大変ですが夢が膨らみますね。
樹脂製のハウジングのところ、小生、安物ながら非常に早いtwを入手、どう使おうか考えてました。参考にさせていただきます。

No title

ジャジャオさん

一度試してみて下さい。やはりユニットのフレームの付帯振動を抑えると振動板そのものの素性が出てくると思いますが、下手をするとそっけない印象になるかもしれませんね。
そこが、オーディオの悩ましいところです。

No title

何故「平均音圧」などという、私なんかには、どうもオーディオ的とは感じられないパラメーターが効くのか不思議ですね。

聴覚シグナルの、脳での情報処理の仕様が関わるのかもしれませんが、TORINNOVの技術者達は、その辺のところを解明して採用しているのでしょうか。それとも、単に試聴経験に基づいて採用しているのでしょうか。

No title

Tさんの定番音源でも評価していただけたことで、この調整方法が自他共にオーソライズ出来たと思っています。
機会があれば、他のマルチアンプ・ユーザー宅でも試してみたいと思っています。
また、TRINNOVの設定が落ち着いた頃に連絡します。

No title

TORINNOVを導入し、
その補正構造を解析して、オリジナルのサウンドチューニングに進化させるあたり、さすがです。
今後のレポートも参考にさせていただきます。

No title

リベロさん

徐々に、TRINNOVが外せなくなってきています。
ブログが更新できなくなるまでには
報告できると思います。

No title

昨日は急に押しかけて申し訳ございませんでした。スキのない精緻なサウンドを楽しませていただきました。ありがとうございました。

No title

bj44v190eさん
昨日は、遠路お疲れ様でした。
久方ぶりにお会いで来て嬉しかったです。また、現状のサウンドを聴いて頂く機会をもてて良かったです。
これからも、宜しくお願いします。
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京都のまつ

Author:京都のまつ
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