OK邸 訪問記 その2

 スピーカーの完成後、早々の訪問を心待ちにしていたのだが、コロナの感染リスクに配慮して、訪問の環境が整うまでに期間を要した。


 訪問するまで完成したスピーカーのドライブ環境については、マルチアンプ方式からネットワーク方式に転換されたこと以外、詳細な構成は聞かなかったのであるが、今までマルチアンプの要として高価なAccuphase製最新のデジチャンである DF-65も導入されていたにもかかわらず、ネットワーク方式ヘの転換を宣言後、早々にDF-65も売却されて、あまりの身代わりの早やさには正直驚いた。
 しかし、余りにあっさりとチャンデバへのこだわりも捨てるほどにネットワーク方式ヘ傾倒されたことが小生にとっては、より大きな関心と期待を高めることになった。

 訪問前には専用ネットワークによる3Wayスピーカー構成と思っていたのだが、実際の構成を伺うと専用ネットワークによる2Wayのスピーカーに重量級サブウーファー構成というネットワークとデジタル・プロセッサーによるハイブリッド構成になっていたのである。

Accuphaseのデジチャンでは単純な帯域分割しかできないことから、見切りをつけられたものと思っている。
 ウーファーのクロスオーバーが55Hzとの情報は事前に聞いていたので、そこまでクロスオーバーを下げたネットワーク構成にも疑問をもっていたのであるが、DSPによるサブウーファーという構成となっていることが判明して納得した一方で、ミッドバスもローカットされていない一般的な2Way構成のスピーカーとサブウーファーとの繋がり具合にも大いに関心を持った。
  
 重量級のウーファーは、Hypex FA501というDSP搭載のNcoreモジュールのデジタル・アンプで、クロスオーバー55Hz12dB/octlinkwitz-transformという技術を使ってf20ヘルツ、Q0.5にして過渡特性が最適化されているとのことであった。

 今日では、デジタルアンプでウーファーをドライブするサブウーファー構成のスピーカー・システムは、米国のAudio Machinaや国内では残念ながら破綻したDiaSoulもじっくりと聴かせていただいたことがある。
 小生もその利点は承知をしているが、低音不足を補うために市販されているサブウーファーを追加して不整合でブーミーな低音になっている失敗例も少なからず知っている。

 中高音はPurufi Audio1ET400Aという最新のモジュールを搭載したVTVというメーカーのデジタル・パワーアンプが採用され、Viturix-CADの活用によって特性のあばれを改善したノッチフィルターも組み込んだ専用のネットワーク経由でドライブされている。
 クロスオーバーはLinkwitz-Riley2300Hz,24db/octで分割ドライブされた完全なデジタル・パワーアンプ構成になっている。

 再生系のシステムは、写真のごとく高価なCDやネットワーク・プレーヤーは存在せず、今やストリーミング・プレーヤーとして定番ともいえるBluesound Node2iのみで、そのCoaxial出力をOPPOSonica-DacDA変換したアナログ信号がパワーアンプに送られている。

 音源はBluesound Node2iUSB端子に接続されたSSDにリッピングされた音源とAmazon-HDで、i-PadにインストールされたBluesoundの操作アプリ「BluOS」で選曲、音量制御とも操作するという、まさに今どきの若いオーディオファイルらしい構成になっているとも言えるのだが、小生も最近この構成でスマホにインストールした「Bluos」でスマホ片手にストリーミング音源を聴く機会が多くなってきたのである。

 

余談ではあるがOK邸の訪問に備えて、拙宅のBluesoundNode2iUSB端子に持ち込む音源のUSBメモリーを挿入し、思い切ってそのCoaxial出力をDF-65に直結して試聴したところ、それまでNASのサウンド超えることはなかったサウンドが、ほぼ互角のレべルになり、そのおかげでAmazon-HDのサウンドも向上して、これならほぼCDの購入も必要ないくらいのレベルアップを確認できたことは予定外の成果であった。

 OK邸の弩級スピーカーにおける再生系やドライブ環境の機材としては、とても一般的なハイエンドとは言い難い構成なのであるが、この高いポテンシャルをもつスピーカーの能力を引き出すには十分な基本性能を備えているとの判断には共感できる。
 オーディオ機材やデバイスに関する高い見識を持っているOKさんらしい、徹底してコスパを追求した機器構成とも言える。
OKルーム-3
 

外観やデザインにコストをかけ所有欲をくすぐるブランド志向の高価なハイエンド機材ではなく、オーディオに求められる重要なエッセンスには一切妥協をしないスタンスで、特性最優先の機材構成によって最高のサウンドを追及するところに自作派ハイエンド・オーディオの醍醐味があると言える。
 
 オーディオルームについても、様々な検討をされてきた結果、マイホームのハウスメーカーが提案した石井式のコンセプトの仕様を採用して建設されたのであるが、いざ部屋が完成するとその響きに違和感を感じられたようで、ANKH(アンク)形式のチューニング機構を公開されている特許情報の仕様を参考に全て自作し、吸音ボードも配置された。

OKルーム-2


ここでも徹底したリスニングルームの特性重視の並々ならぬ対策がなされており、部屋の響きに鈍感な小生の耳にもオーディオ・ルーム完成後に訪問したときに感じた響きより自然な印象に落ち着いているように感じられた。

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